

そうした社会変化とマーケット環境を背景に、みずほ証券は「人事運営改革」に取り組んでいます。現場の意見を取り入れた新卒採用基準の導入や、年功序列の廃止、若手の抜擢やマネジメント職に就くための教育の強化、給与や賞与の仕組みの改善など、その内容は「大改革」と言えるほどです。また、採用から教育・育成まで社員のキャリア形成を、「キャリア戦略室」が一貫して担う体制も整えています。
その部署を代表して皆さんにお伝えしたいのは、今回の改革で社員一人ひとりのキャリアを「本人と会社が一緒になって考える」枠組みがより強化されたことです。社員へは自分の今後の歩みについて、年に何度も、上司と時間をかけて話し合う機会を設けています。所属する部門で蓄積されたスキルを活かすステップや、長所を伸ばす次のステージ、将来への希望、そのために学ぶべきことなど、何でも忌憚なく話し合ってほしいと思います。
みずほ証券には多種多様な仕事と職場があり、それぞれの内容を詳しく紹介した部署紹介の動画配信をはじめました。そうしたツールなども参考にしながら、自分が目指すべきキャリアを具体化し、前進してほしいと思っています。
みずほ証券には、一人ひとりの社員の「個」を尊重し、「多様性」を容認する考え方が伝統として根づいています。まさにダイバーシティ(多様性)を大切にする風土ですが、一方で「何も持っていない人は埋没しやすい」と考えることもできます。
ですから、私はより大きな声で「何か光るものを持ってください」と若い世代に呼びかけています。考え方、信念、特技、得意分野…など、個性的な集団のなかにあってもキラリと光るものを、一つは持ってほしいと思います。では、そのためにはどうすればよいか。キーワードは「主体性」です。自分で考えて積極的に行動できる人は、やがて得意なものを持てるようになります。背中を押されないと動けない人は、いつまでたっても成長が止まったままです。
皆さんは大学で「やりたい」と思っていたことができましたか。できた人は何か光るものが身についているはずです。まだできていなという人は、残りの時間を使ってチャレンジしてほしいと思います。みずほ証券は、主体性を持って果敢に行動できる人と、一緒に働きたいと考えている会社です。