川喜田 泰彦

グローバルマーケッツ部門
エクイティ本部 本部長

川喜田 泰彦Yasuhiko Kawakita

2017年入社

経歴
  • 2002年~2013 米系投資銀行
  • 2013年~2017年 日系大手証券会社
  • 2017年~ みずほ証券株式会社
経験・スキル
  • エクイティ・デリバティブトレーディング
  • 転換社債・トレーディング
志望動機

私が長く担当していたエクイティ・デリバティブ領域のビジネスを拡大したいというビジョン、またそれを可能とする、バランスシートの強靭さ、充実した顧客基盤に強い魅力を感じました。当時、業界全体で、事業法人のお客さまとのエクイティ・デリバティブ取引が拡大傾向にあり、銀行系証券における当該領域の潜在的な競争優位を感じていました。みずほ証券から声がかかったとき、これまでの経験や知見を活用することで、〈みずほ〉の強固な基盤に立脚して、ビジネスを飛躍的に拡大できると考え、転職を決意しました。

これまでのキャリアを教えてくだ
さい。

新卒で米系投資銀行に入社、資本市場本部で主として債券引受、証券化等の業務に携わりました。その後、株式派生商品部に異動し、エクイティ・デリバティブ商品全般のトレーディング業務を担当しました。入社12年目に、トップ・マネジメントの交替に伴い、各領域で人事体制が大きく変わりました。その流れを受け、私が所属していたチームでは、デスク・ヘッドを含む多くのトレーダーが、国内証券会社のエクイティ・デリバティブ・トレーディング・チームに移籍しました。私も、ビジネス機会の大きさなどを検討した上で、同時期に転職を決断し、同社にて、主として海外ヘッジファンド向けの個別株オプションのマーケット・メイキング業務に従事することになりました。
3年半後に、明確なビジョンと強固なビジネス基盤に惹かれ、みずほ証券へ入社。入社後は、それまでに獲得した経験や知見を活用しながら、〈みずほ〉の強固なプラットフォームに立脚し、競合との差別化を図ることで、エクイティ・デリバティブ領域を中心に、〈みずほ〉のエクイティ・ビジネス全般の拡大、収益向上に挑戦しています。

入社から5年で
本部長のポストに就かれたのですね。

入社翌年に、初年度の成果等が評価され、デリバティブのトレーディングを所管する金融商品部の副部長に着任しました。それ以降、ビジネスの拡大に連れて、任せてもらえる仕事の範囲は次第に拡大し、今は当社のエクイティ・ビジネス全体を所管するエクイティ本部の統括を担当しています。会社の業績向上、ビジネス拡大に貢献することができれば、社歴、年次に関わらず、その貢献に応じてさらに大きなチャンスを与えてくれる会社であることを実感しています。

みずほのプラットフォームとしての
魅力を教えて下さい。

入社直後に、当社にとって新商品であった米国株を原資産とする大型のエクイティ・デリバティブ・ソリューション案件に取り組む機会に恵まれました。そこでまず驚いたのが、予想を上回る〈みずほ〉のリソースの潤沢さでした。資金、流動性、自己資本といった経営資源は勿論のこと、何よりも人的リソースの厚みに驚かされました。当該案件は、本邦の証券会社では取扱い実績が限られる新規性の高いものでしたが、私が共に案件に取り組んだ、チームメンバー全員が、経験、実績共にストリートのトップクラスであり、当初、実現難度の高いと思われた案件は、瞬く間に具現化し、お客さまから極めて高い評価をいただくことができました。
資金的、人的リソースの潤沢さに加え、新しいビジネス機会を追求することを徹底的にサポートする、会社の強い意志をこの案件を通じ実感することができました。この恵まれた環境を十二分に活用することで、中長期的に大きな付加価値を生み出すことができると確信しました。

現在の仕事内容を
教えてください。

現在、本部長を務めるエクイティ本部は、機関投資家のお客さまに対する株式及び株式関連商品のセールス・執行業務、リテールのお客さまに対する株式関連商品のマーケティング・サポート業務、〈みずほ〉のお客さま全体に対するエクイティ・ソリューション提供業務、現物株式・株式デリバティブに関わる自己取引業務などを所管しています。私はエクイティ本部が〈みずほ〉のお客さまに対して質の高いサービスをご提供できるよう、社内外のステークホールダーの皆様と多様なお話をさせていただきながら、業務計画の策定、執行を主導しています。同時に、パンアジア株グローバル・プロダクト・ヘッドとして、香港、シンガポール、ロンドン、ニューヨークの、日本・アジア株を担当する各チームと共に、当社の当該領域におけるプレゼンスの更なる拡大に向け、戦略的な取組を進めています。

現在の仕事に今までのキャリアは
どのように活かされていますか。

私は長年にわたってデリバティブ・トレーダーとしてのキャリアを重ねてきました。トレーディング業務は計量的な分析に基づき、多様なシナリオを想定し、それぞれのシナリオにおける損益を考慮しながら、適切なヘッジ行動によりリスク調整後の収益の最大化を目的とする業務です。収益や、案件の成否について、責任の所在は明確であり、トレーダーはそこから逃げることはできません。一旦、トレーディング・ブックを預かれば、不確実性の高い事象に対して、自らの責任で影響の大きい判断を、恒常的に下し続ける必要があります。この点において、トレーディング業務と現在担当しているマネジメント業務は大いに親和性があると感じています。多くの不確実性のある事象について、マネジメントとして、責任ある、戦略的判断を続けていきたいと考えています。

みずほ証券に入社して
感じたことは何ですか。

入社前は、やや硬直性がある組織なのではないか、という勝手な印象を抱いていましたが、実際に入社してみるとその印象はいい意味で裏切られました。新規ビジネスを積極的に開拓していこうという強い姿勢には驚きがありました。私自身も、エンティティ横断、部門横断で、他社では取扱いがない意欲的な新規ビジネスの開拓に参加し、多くを学ばせていただく機会に恵まれました。また、新卒・キャリア入社の区別なく、一人ひとりのキャリアを尊重して育てていく姿勢も大きな驚きでした。私自身を形成するスキルセットの多くは、入社後に周囲の方々にご支援いただきながら身に付けたものです。〈みずほ〉に育てていただいた、と心から感謝しています。

今後の目標、将来ビジョンについて
教えてください。

みずほ証券が、世界を代表する投資銀行として、今後更に大きく成長を続ける中で、エクイティ・ビジネスがその原動力となりたいと思っています。そのために、グループ全体の力を活用し、お客さまに提供可能なサービスの質を日々高めていきたいと考えています。
みずほ証券のビジネス・プラットフォームとしての最大の魅力は銀行との協働です。現在も、銀行の顧客基盤を活かした多くのビジネスが具現化し、成功を収めています。また、カンパニー制の下、証券、銀行、信託の垣根を超えた連携が進む中、ビジネス面、人事面の一体性も高まっています。組織の区分を超えて、グローバルな資本市場、金融システムにおける価値創造に最適化された環境の中でパフォーマンスを発揮していく、それこそが〈みずほ〉だからこそ描ける将来ビジョンであると考えています。