谷戸 充彦

グローバルマーケッツ部門
金融市場本部
金融市場営業第三部 副部長

谷戸 充彦Atsuhiko Tanido

2016年入社

経歴
  • 2000年~2008年 米系投資銀行
  • 2008年~2016年 欧州系大手投資銀行
  • 2016年~ みずほ証券株式会社 金融市場営業第三部
経験・スキル
  • デリバティブ営業
  • ファイナンス営業
志望動機

日系金融機関が持つ幅広い顧客層に魅力を感じる中、在籍していた外資系金融機関のアジア地域における日本ビジネスへのコミットメントに疑問を感じてたこともあり、転職を決意しました。私は常々「人が組織をつくる」と思っているのですが、みずほ証券のインタビュアーに好印象を抱き、一緒に働くイメージが持てたことで入社を決めました。

長年経験してきた、
デリバティブ
セールスについて教えてください。

新卒で米系投資銀行に入社以来、ほぼ一貫してデリバティブセールスに従事してきました。デリバティブは金融派生商品とも呼ばれるように、株式や債券、金利、通貨といった原資産から派生したもので、その原資産の価格に依存して価値が決まる金融商品です。ある時点までに一定価格で原資産を売買する権利を商品とした「オプション」、予め決められた条件で将来の一定期間にわたり、金利や為替の異なるキャッシュフローを交換する「スワップ」、それらの組み合わせなど複雑で多彩な商品がありますが、これらデリバティブ取引の目的の一つは為替や金利の変動リスクをヘッジすることです。
したがってデリバティブセールスは、お客さまがどのようなリスクを抱えているのか、またそのリスクをヘッジする際にどういうことを考えているか、あるいはどのようなリスクを取ってリターン(収益確保)を狙うのか、その際のヘッジ効率はどう考えているかなど、お客さまの多様なニーズを的確にキャッチすることが求められます。その上で、お客さまのニーズにジャストフィットしたオーダーメイドの商品を組成して提案、その後マーケット動向を見ながら取引成立となります。

現在のミッション、やりがいを教えてください。

13名のチームメンバーのマネジメント業務に加えて、デリバティブセールスの責任者として、「プレイヤー」と「マネジャー」の役割を兼務しながら、全国の事業法人へのデリバティブセールスを推進しています。その中で私の役割は、これまでのキャリアで培ってきた知見および営業スキルの伝播であり、それによって部下の成長をサポートすることです。入社時の私への期待の一つが、組織の中で知見を伝播していって欲しいというものでした。ですから、部下の成長の中に私自身のやりがいもあります。
外資系企業で勤務していたときは顧客開拓に相当の時間を割いていましたが、みずほ証券には、すでに幅広い顧客層へのアクセスがあります。膨大なお客さまと接することが時間的に可能になったことから、より幅広い視野を獲得できていると思います。その経験で、より一層人間としての成長が促されたと感じています。

デリバティブセールスに
求められるものは何でしょうか。

お客さまから「この人に相談したい」と思われる人間であることです。お客さまのニーズ、そして本音を聞き出すには、相手から「この人であれば話してもいい、相談してもいい」と信頼されなければなりません。そのために、私が部下に伝えているのは、「金融人としてバリューを上げなさい」ということです。金融人とは金融に関する幅広い知識・スキルを有していることに加え、「人間力」も必要です。「人間力」は幅広い意味があり、人によって解釈も様々でしょうが、私は経験上、「自分がされて嬉しいことを人にする」ことを継続することで、「人間力」が磨かれ、人としての魅力も増していくと思っています。「みずほ」という看板を背負い、個々人の魅力を発揮して、自分が嬉しいことを人に提供し続ける。それによって信頼を勝ち得てお客さまの懐に入り込む――これらは、いずれのセールスにも共通することですが、オーダーメイドの商品をお客さまと共に組成するデリバティブセールスであるからこそ、より「人間力」が求められると思っています。

みずほ証券の入社前の印象と
入社後の印象は変わりましたか。

入社前は正直言って、日系金融機関の中でも一番日本的な企業文化を有し、社内政治が複雑に絡み合う、官僚的な会社というイメージを抱いていました。しかしそんな懸念はすぐに払拭されました。私が入社2年目で副部長というポジションにアサインされたように、実力次第でポストに登用してくれる文化があります。また、非常に魅力的に感じるのは、企業文化の変化に本気で取り組む姿勢です。私のように外部からの人材採用に力を入れいているのもその一つです。入社して7年経ちますが、先輩後輩、上司部下の垣根なく、個々人が自分の意見を発信する、そしてディスカッションする、一人の人間同士として付き合える、そんな新しい文化が醸成されてきていると感じています。

今後の目標、ビジョン、
キャリアについて教えてください。

現在も続けている、自分が今まで培ってきた知識・営業スキルの伝播を進めることで、メンバーの成長をサポートしていきたいと思っています。同時に外部からの優秀な人材の確保にも貢献していきたいです。今後、近視眼的なビジネスのみでなく、お客さまのニーズに沿ったソリューションビジネスの提供という観点から、エンティティーの垣根を超え、横のつながりで生まれるサービスの提供が求められてくると思います。「銀・信・証」の連携だけでなく、社内での新しい連携・協働の形を創り出したいですね。そして、メンバーとともにトップを目指していきたいです。どの分野でもいいからトップになること、競合に勝つこと、厳しい局面でも乗り越えていくこと、そこにこだわっていきたいと思っています。そのためにも、今までがそうだったように、これからも「トライ&エラー」を継続していく考えです。自分自身のキャリアは――中途採用初の社長でも目指しましょうかね(笑)