秦 ショウリツ

ファンドビジネス本部
ファンドプロダクト部 部長

秦 ショウリツXiaoli Qin

2019年入社

経歴
  • 2006年~2017年 みずほ証券株式会社 ファンドプロダクト部
  • 2017年~2019年 外資系大手アセットマネジメント会社
  • 2019年~ みずほ証券株式会社 ファンドプロダクト部
経験・スキル
  • ファンドの開発、選定、モニタリング
志望動機

「顧客本位」の考え方が深化していることは、みずほ証券の大きな魅力でした。顧客基盤も強く、それまで自分が培ってきたファンド(投資信託)に関する専門性を発揮して、グローバルにおけるベストなファンド商品を幅広い投資家に提供できると思いました。それによって多くの人の資産形成に役立ちたいと考え、入社を決めました。

これまでのキャリアを教えてくだ
さい。

私は中国・河北省の出身です。大学院進学にあたって、新たな地でチャレンジしようと思い来日しました。大学院で専攻したのはジェンダーに関する統計学。博士取得後は、大学や民間の研究機関で研究者として日々を送っていましたが、社会の実体経済を知りたい、社会の役に立ちたいと考え、民間企業への就職を考えました。みずほ証券への入社は、当時当社に勤務していた友人の上司に会い、話を聞いたことがきっかけです。話を聞く中で「証券ビジネスは面白い」と感じ、入社を決意しました。
入社後、私募ファンドの開発チームに配属されたのですが、新しいことを勉強して吸収することは、知的好奇心が刺激され、大変面白く、楽しいものでした。ファンドに関わっていく中で、もっと専門性を高めたい、さらに成長したいという意欲が湧き、ファンドそのものを組成・開発する外資系の運用会社に転職。ここでは、ファンドに関する幅広い知見を習得、さらにリーダーシップや、マネジメントスキル、交渉力など、ビジネススキルを徹底して鍛えられました。タフで楽しく、成長できた2年間でした。その後、「戻ってきてほしい」とみずほ証券から誘いを受け、再入社を決めました。

どのような想い、
考えでの再入社だったのですか。

私は証券会社のファンドビジネスに、ある問題意識を持っていました。それは、本当にベストな商品を投資家に提供できているのか、という点です。証券業界全体に言えることですが、投資家にファンドを提供する際、そのファンドのパフォーマンスを重視するよりも、投資家の耳目を引く面白そうな、楽しそうな商品を提供する傾向があります。しかしそれが果たして、本当に資産形成に役立つものなのか。私は入社にあたり、運用実績が良く、再現性(長期的にパフォーマンスを維持)があると考えられるベストな商品を選定すること、既存商品のモニタリングを通じてクォリティが低下したファンドを勧誘対象外とすること、この2点に注力する業務体制の変更を訴求し、入社1ヶ月後に社内の承認を得られました。私が指摘した2点は、当たり前のように感じられるかもしれませんが、証券業界のファンドの世界では、新しい着眼であり、取り組みでした。

現在、どのような業務を担当しているのですか。

ファンドプロダクト部の副部長として再入社し、その後ファンドビジネス本部と人事部のディレクターの兼務も経験し、自分の専門分野であるファンド関連業務だけでなく、ラップサービスを含むファンドビジネス業務全体、会社のダイバーシティ・インクルージョン推進についても携わりました。
今はファンドプロダクト部の統括を担当しています。ファンド関連業務は大きく分けて、新ファンドの開発(選定)、既存ファンドのモニタリング・メンテナンス業務があります。つまり、入社時の私の考えに即した体制で業務が進められています。
新ファンドの開発にせよ、既存ファンドのモニタリングにせよ、重要なことはベストな商品かどうかを見極めることです。そのために私たちは商品だけでなく、ファンド運用会社の実力・実績、運用会社のファンドマネージャーをはじめとした運用チームの体制・スキル、運用プロセスの優位性など、インタビューも交えて多角的な観点から、定量的・定性的に評価していきます。たとえば、現状パフォーマンスはいいが、再現性があるとは言い難い場合もありますし、パフォーマンスが悪くても、それが一時的な場合もあります。チームでディスカッションを重ね、最終的な評価・結論を導き出していきます。

最初の入社と再入社後、
みずほ証券の印象は変わりましたか。

2006年に入社した頃は、意思決定に時間がかかることや、働き方に柔軟性が少ないという印象を受けました。しかし2019年に再入社した後、経営層から各部署にまで浸透する「顧客本位」の意識に基づいた運営、会社の意思決定の速さに感動しました。この間、風土・文化が大きく変わったように感じます。一方で、専門性や熱意、チームワークを大事にする雰囲気は継承されており、それがみずほ証券の強みであり、魅力だと思います。

今後はどのようなことに
取り組んでいきたいですか。

みずほ証券のファンド・ラインアップを、すべて世界ベストのラインアップにすることが目標です。現在の取り組みである、世界ベストのファンドを選定して、クォリティが低下したファンドを勧誘対象から外す取り組みを徹底し、かつ確度を高度化していきたいと考えています。そのために、より優れた体制・プロセスづくり、チームワークの強化、人材を育成していくことが自身の役割だと思っています。そして、仲間と切磋琢磨して組織の専門性を高めていきたい。「顧客本位」を念頭に、お客さまにとってベストな商品を提供することで、みずほ証券を世界ベストの証券会社になるように貢献していきたいと考えています。