why なぜ、私はみずほ証券を選択したのか。

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私の就職活動当時の2000年初頭は、株価は低迷し景気後退局面の真只中、デフレの時代に突入していました。そうした時代環境の中で思ったことは、人々の人生を希望が持てるものにしたいということ。そのためには日本の根幹を良くする必要があると思いました。当時叫ばれ始めていたのが、「貯蓄から投資へ」。そして、この「貯蓄から投資へ」を定着させることでお金が循環し経済が活性化していくのではないのか、それによって多くの人が豊かさや幸せを享受できるのではないかと考えました。その考えから証券業界を志望し、特に銀行系証券で働きたいと考えました。現在、「銀証連携」の動きが活発化していますが、当時から将来は銀行と証券の垣根がなくなると思っていました。銀行が持つ幅広い顧客基盤を証券会社が活用し、裾野広く多くの人に「貯蓄から投資へ」の魅力を訴求できる機会が増えるのではないかと考えていました。
銀行系証券の中でも当社は、学生ながらも懸命に考えた証券業が持つ社会的意義や仕事へのビジョンに耳を傾け、受け入れてくれた証券会社でした。社員のことを考えてくれる、社員を大切にしてくれる会社と感じ、ここで働くことが自身のやりたいことの実現に結びつくと思い、入社を決めました。

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what 私は日々、何を原動力に、何に挑んでいるのか。

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入社以来、リテール営業を軸にキャリアを築いてきました。この間、一貫して変わらないことは、お客さまの人生に伴走し、お客さまに寄り添った提案をするという、私なりのスタイルです。その継続が信頼を生み成果を生んできたと思います。「寄り添う」というのは言葉にすると簡単ですが、実際には決して安易なことではありません。マーケットは常に動いており、良いときばかりではありません。そうした場合、お客さまの落胆は営業担当者に寄せられることもあります。厳しい局面であっても、私は逃げずに寄り添い、お客さまの声に耳を傾けてきました。もちろん辛いときもありましたが、そんなときは「なぜこの仕事をしているのか、なぜこの仕事を選んだのか」を自問自答し、「お客さまの人生を豊かにし、経済の活性化に貢献したい」という初心に返って、奮い立たせてきました。
昨年より、上大岡支店の支店長に着任し、支店運営に携わっています。証券業界において、当社の女性管理職の割合は相対的には多いですが、その絶対数としてはまだ十分なものではありません。その中でも子育てをしつつ支店長に着任したケースとなると、非常に限られたケースではないでしょうか。私が支店長として目指していることは明確です。一つは地域のお客さまにとって一番の金融機関になること。二つ目が、ともに働いているスタッフがやりがいを持って働ける職場を作ること。そして三つ目が、会社が支店に期待している役割に応えていくことの三点。また、私自身が実践したことですが、メンバーがどんな環境やライフステージにいたとしても決してキャリアを諦めることなく、やりがいを持って働く支店をつくりたいと考えています。そんな個性溢れる多様なメンバーの力を集結し、「お客さま本位」で仕事に取り組む、そんな思い描いた姿に一歩ずつ近づいていることが私の原動力です。

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when 私はどんな瞬間に成長し、達成感を享受するのか。

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入社10年目に第一子を出産し、1年間の育休を取得しました。そして職場復帰とほぼ同時に課長に昇格しましたが、そのときが一番成長したのではないかと思っています。課長に着任する前は、自分が良ければ(成果が出れば)いいと自分のことだけ考えていました。しかし、課長職に就いてメンバーをマネジメントする立場になったことで、メンバーを育成する意識が高まりました。メンバーが成長していくことは、投資の重要性を発信してくれる人が増えることにつながり、より経済の活性化に貢献できる。その考えから、メンバーそれぞれのモチベーションの源泉に着目し、伴走できるようになったと思います。大切にしたのはメンバーの考えを尊重し理解すること。だからこそメンバーの考えを聞き、その人に寄り添った対応を心がけ、メンバーが「お客さま本位」の行動を取れるように対話を続けました。
また、子供が産まれたことで、タイムマネジメントの重要性や働き方への考えも変わるようになり、仕事は一人ではなく周りの支えがあって成り立っていることを痛感しました。これまで自分なりに限られた時間の中でがむしゃらに仕事に取り組んでいましたが、それができたのも周囲の助けがあってのこと。常に感謝の気持ちを持って、お互いに尊重する気持ちを大切にしてきました。プライベートにおいては、喋れるようになった子どもから「お仕事を頑張るママも好き」と言われたことが心に響き、一層仕事を頑張る力になりました。

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how 私は将来どう挑み、実現するのか。

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課長時代に、当時の上司との面談の中で「支店長を目指してみてはどうか」という話がありましたが、自身が支店長になるイメージがその時はあまりできず、キャリアビジョンとして考えられていませんでした。ただ、その後、心境に変化が生じ始めました。「自分は今後何をしたいのか」と考えたとき、女性社員のキャリアの築き方を、後に続く社員に見せることも自身の役割ではないかと思ったのです。キャリアを取るか、子どもを取るか悩む女性は少なくないと思いますが、それは天秤にかけるものではないということ。「子どもを産み育ててキャリアを築く」「子育てをしつつ支店長の任務を遂行する」、その姿を発信したいと思い、「ゆくゆくは支店長を目指したい」という意思を上司や人事部との面談においても伝えるようになりました。育児と仕事の両立は女性だけの問題ではありません。私のキャリア形成や生き方を知った社員が何かを感じてくれることで、キャリアを諦めることなく、活き活きとやりがいを持って仕事に取り組み、なりたい自分に一歩でも近づくことに寄与できればと思っています。
支店運営においては、メンバーが「正しく稼ぐ」の本質を真に理解し、「お客さま本位」の営業を当たり前に実践できる会社になるように貢献していきたいと考えています。そして、みずほで働きたい、働き続けたいと一層思えるような社員を大切にできる、魅力ある組織をこれからも作りたいと考えています。まずは、自身の置かれている支店で、今までの経験を最大限に活かし、組織の役割期待にこたえることで、着実に成果を出していきたいと思っています。

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