• リテール・事業法人部門

    高橋 静香

    Shizuka Takahashi

    上大岡支店
    支店長

    2002年入社
    商学部卒

  • リテール・事業法人部門

    山岡 美奈

    Mina Yamaoka

    上大岡支店
    ウェルスマネジメント二課

    2021年入社
    文学部卒

※所属部署は取材当時のものです。

MIZUHO'S WOMEN

〈みずほ〉は、あらゆる多様性を尊重し、機会の公平性を確保し、
そして多様な視点や価値観を日々の業務推進や意思決定に積極的に取り入れる DEI を推進することで、すべての社員が自
分らしく輝き、〈みずほ〉の一員として働くことにやりがいと誇りを感じられる組織となることをめざしています。
その中で、育児と支店長という重責を両立している女性社員と、
その支店長の下で奮闘する若手女性社員の対談を開催しました。
みずほ証券には人の数だけキャリアがあります。
キャリアのあり方、リテール営業の最前線で得られる成長の実感等、二人にフランクに語り合っていただきました。

CHAPTER01

人間力を磨き、成長できる場。
お客さまに伴走して寄り添い、お客さまから確かな信頼を得る。

リテール営業の魅力、仕事で大切にしていることを教えてください。

高橋

山岡さんが証券業界に興味を持ったのは、お父さまの影響だったと以前お聞きしました。
詳しく教えてください。

山岡

父は証券会社に勤めていてその背中を見て育ちました。父はリテール営業という仕事にやりがいを持って働いており、いつも活き活きしていました。その姿を見て、証券業界に興味を持ったのです。そしてコロナ禍の中、父も在宅勤務を余儀なくされる中、近くで働く姿に触れ、また父も自分の仕事の具体的な話をしてくれました。そこから自分も証券会社で働きたいと思うようになったのです。

高橋

お父さまの働く姿を見て、どういった点にリテール営業の魅力を感じたのですか。
そして、みずほ証券を選んだ理由は何だったのでしょうか。

山岡

営業の仕事では、商品を手にしてお客さまにアプローチする世界もあると思います。しかし証券営業は、カタチあるものを提案するわけではありません。金融商品という無形のものを提案する、自分の人間力が試される世界。だから、常に自分の人間力を高めていかねばならない、成長できる仕事であることに魅力を感じました。みずほ証券は会社説明会等を通して、チームワークの良さを感じ、また、キャリアといった観点でもなりたい姿を実現できる環境があると感じて入社を決めました。

高橋

そうですね。常に人間力を磨いていくことが、お客さまから信頼されることにつながっていきます。信頼されることで資産をお預けいただき、それが、お客さまの人生の豊かさや幸せを生んでいきます。私の就活時は景気後退局面でデフレの時代に突入した時期でした。そんな時代でも、世の中の人の人生を希望がもてるものにしたい、その思いでこの仕事を選びました。

山岡

現在、私は、個人・法人のお客さまを担当しています。お客さまのニーズに合った金融商品による資産運用のご提案や、相続・事業承継対策のためのご提案等を行っていますが、目指すのは、お客さまの満足度の向上です。高橋支店長はリテール営業の長いキャリアをお持ちですが、何を大切にしてきましたか。

高橋

私がコンサルティング担当として、一貫して心がけてきたのは、お客さまの人生に伴走し、お客さまに寄り添った提案をするということです。その継続が信頼を生み成果を生んできたのだと思います。厳しい局面でも、お客さまから逃げない。寄り添ってフォローし続ける。もちろん辛いときもありましたが、そんなときは「なぜこの仕事をしているのか、なぜこの仕事を選んだのか」を自問自答し、「お客さまの人生を豊かにし、経済の活性化に貢献したい」という初心に返って、自身の気持ちを立て直しました。

山岡

私もお客さまに寄り添った対応ができるように、日々仕事に取り組んでいます。資産運用のことだけでなく「山岡さんに相談して良かった。ありがとう」とお褒めの言葉をいただくと、お客さまに寄り添えた実感があり、やりがいを感じますね。

CHAPTER02

子育てと支店長任務の両立。
仕事と育児を天秤にかける必要はない。
自分らしいキャリアを築いていく。

課長、そして支店長へのキャリアアップについて教えてください。

山岡

高橋支店長は、一度目の育休を取得されて職場復帰後、課長職に昇格されたと聞きました。
一担当者でも仕事と育児の両立は大変だと思いますが、当時はどのような心境でしたか。

高橋

課長になったときは、その仕事に挑戦したいけど子どもがいる今の状況では難しいかなと思っていました。ただ一方で、選んでいただいたからには頑張ろうとも思いました。第一子の時は子供の体調や働く時間の制限にこんなにも悩まされるのか、自分の思ったことができない悔しさ、仕事と育児の両立とはこんなにも大変なんだと心が折れそうでしたね。

山岡

そうした大変な局面をどうやって乗り越えたのですか。

高橋

何かしらの突破口があったわけではありません。働いている時間は最大のパフォーマンスを出そう、自分に期待されている役割・成果を限られた時間内で出そうと、がむしゃらでした。ただ大きかったのは、周囲のメンバーの協力・サポートです。子どもの事情で、突然の休みや早退が必要な時でも、みんな嫌な顔することなく、助けていただきました。山岡さんが就活の時に感じていたように、チームで動くことが当社の良さだと感じた瞬間でした。

山岡

高橋支店長は職場復帰後に課長職に昇格されましたが、産休・育休は一時的にキャリアが中断されると思います。私自身はまだ先の話ですが、キャリアが中断するということに対してはどのように考えていましたか。不安もあったでしょうか。

高橋

確かに葛藤はあったかもしれませんが、キャリアのことよりも、自分の人生にとって悔いのない選択をしたいという気持ちから、出産し育休を取得しました。確かにキャリアは一時的に中断されますが、仕事は自分が諦めなければいつでもスタートラインに立つことができます。私は諦めない意思がありましたから、不安というものはありませんでしたね。

山岡

そして支店長に着任されました。みずほ証券の女性支店長は増えてきてはいるものの、まだまだ多くないのが現状です。さらに高橋支店長のように、子どもを育てて支店長に昇格されたケースは少ないと思います。課長時代、支店長を目指されていたのですか。

高橋

いえいえ、支店長になりたいと思ったことは一度もありませんでしたし、支店運営が自分にできるとも思えませんでした。ただ、その後、心境に変化が生じ始めました。「自分は今後何をしたいのか」と考えたとき、女性社員のキャリアの築き方を、後に続く女性社員に見せるのが自身の仕事ではないかと思ったのです。自分が支店長になれる機会があったら、まずは仕事と育児どちらかに偏ることなく両立できる働き方を実現したいと思っていました。

山岡

その考えがシンプルに凄いと思ってしまいますし、私たち女性社員にとってとても心強いのですが、どのようなところから生まれてきた考えなのですか。

高橋

子供を産むこととキャリアを天秤にかけて、産むことを諦める人、あるいはキャリアを諦めてしまう人もいると思います。女性が妊娠・出産する時期とキャリアアップの時期は往々にして重なってきます。だから、以前は諦めるのも仕方ないとも感じました。でも本当にそうだろうか、キャリアを諦めることはないのではないか。支店長という職を目指しても、自分の人生の何かを諦めることはないんだということを実践し、示したいと考え、支店長になりたいと思ったのです。

山岡

高橋支店長が上大岡の支店長として着任され、自分の身近に理想像ができたことは、とても大きなことだと感じています。それまでキャリアや自身のライフイベントについて深く考えることがあまりありませんでした。「メンバーがどんなライフステージにいたとしてもキャリアを諦めることなく、やりがいを持って働く支店をつくりたい」という高橋支店長の言葉も胸に響きました。キャリアを考え、キャリアを諦めない生き方、自分らしい働き方をしていきたいと思っています。

CHAPTER03

支店の組織に壁はない。
前向きな高いモチベーションが、成長のスパイラルを生む。

支店の雰囲気を教えてください。どのようなことを大切にしていますか。

高橋

山岡さんは、入社後上大岡支店に配属されて、複数人の支店長のもとで働いてきたと思います。私も入社以来、いくつかの支店勤務を経験してきましたが、支店長で支店のカラーは大きく変わると思います。今の職場の雰囲気をどのように感じていますか。

山岡

支店長それぞれに持ち味があって、みなさん魅力的な方々でした。高橋支店長の場合は子育てしつつ支店長、というインパクトが大きかったのですが、実際に一緒に働いて一番感じることは、先ほどお客さまに寄り添うお話をされましたが、支店のメンバーにも同様ということです。着任されて、すぐに始めた面談でそのことを感じました。

高橋

支店長の役席というのは、経営そのものです。高い評価を受けている支店でも、それでいいということはなく、常に高みを目指す必要があります。そこで私が着目したのは、メンバーそれぞれのモチベーションの源泉です。それを理解することで「やる気スイッチ」も明らかになります。だから全員と面談し、仕事のことだけでなく、趣味やプライベートも含めた対話を重ねました。

山岡

高橋支店長の相互に理解し合うという姿勢・対応に感銘を受けました。また、高橋支店長の日頃の振る舞いや言動がそうさせるのだと思いますが、組織にある縦の上下関係や課同士の横の関係が非常に良好で円滑です。というよりも、その関係に壁がないと感じますね。課を跨いだコミュニケーションもあり、支店長と担当者の距離が近いと感じています。

高橋

言わないとわからないことって、仕事の中でいっぱいありますよね。どんな立場でも言わなければ伝わらないし、理解されない。だから喋りやすい雰囲気はとても大切だと思います。私自身、できるだけ営業フロアに出て、気軽に何気ないことでも話し、聞き、コミュニケーションを取るように心がけています。

山岡

高橋支店長の存在は大きく、以前にも増して、支店内が明るくなり笑顔が増えました。そして今までも一人ひとり頑張っていましたが、特にみんなで頑張ろうという機運が高まったと感じています。また仕事の話はもちろん、プライベートの話もしやすい。頑張ったときには自分のことのように喜び褒めていただけるので、さらに頑張ろうとやる気が出ますね。

高橋

山岡さんとは、私が着任してから2年足らずの付き合いですが、証券会社に入社して、これほど前向きに営業活動をしている人は珍しいというのが率直な感想です。そのモチベーションの高さ、活動量の多さに驚きます。私が知っている時間だけでも、大きく成長しています。それは学びに貪欲で学んだことを実践する姿勢と、まずはやってみるという前向きな意思が、成長を促していると思いますね。

山岡

確かに、日々できることや提案できることが増えていますし、お客さまとの関係性も以前より高いレベルで構築できていると思います。それは自身の努力以上に、周囲の上司・先輩のサポートのおかげと思っています。とても相談しやすい環境ですし、適切な指導・評価のフィードバックがありますから、成長のプラスのスパイラルになっていると感じますね。

CHAPTER04

お客さまのために何ができるか、
その姿勢が成長を加速させる。
「なりたい自分」を実現するために。

これから目指されること、将来ビジョンについて教えてください。

高橋

私が支店長に着任した年は、山岡さんが3年目を迎えるときでした。入社1~2年目は新規開拓を中心に活動していましたが、3年目からは既存のお客さまも引き継いで担当し、目標とすべき数字も高いレベルで設定されました。この間、どのような変化がありましたか。

山岡

新規開拓は、口座を作ってもらうことが目標であり、私のファンになってもらうことに力を注ぎました。そのためには、人として魅力的である必要があります。成約はファンになっていただいた証ですから、やりがいも実感しました。既に口座のあるお客さまについては、特にお客さまの「変化するニーズ」をしっかりと把握して最適な提案をしなければなりません。新規開拓でもそれは求められますが、まったく話も聞いてくれないところから始まる新規開拓とこれまでの当社・担当者との連続性があるお客さまではアプローチ方法等も変わってきます。より深く豊富な知識、スピーディな情報提供、ロジカルな提案力が求められると感じています。

高橋

そうですね。山岡さんは常に前向きであり、高い自己成長の意識を持って取り組んでいると思います。山岡さんからお客さまへの訪問の際に同行を求められたのも、山岡さんが持つ高い熱量、やる気の表れだと思います。法人のお客さまでしたね。

山岡

はい。その法人のお客さまは資産運用以外に、事業承継や人材採用、財務戦略等、多くの経営課題を抱えていました。証券会社として何ができるか、どのようなお役に立てられるかを考えました。でも、自分だけでは解決できない課題が山積しており、高橋支店長に同行をお願いしました。高橋支店長自ら本社関連部署に声を掛けていただくなど、ネットワークを駆使して、お客さまの課題に向き合っていただきました。

高橋

課題解決という成果はこれからの山岡さんの力にかかっていると思いますが、関係構築ができ、私たちの提案に耳を傾けてくれるテーブルには乗れたと思います。これからの山岡さんの頑張りが大きな成果を生むと思いますね。山岡さんは、今後のキャリアビジョンをどのように描いていますか。

山岡

まだ明確なビジョンは描けていませんが、まずは目の前のことに全力で取り組んでいきたいと考えています。高橋支店長が掲げた「地域のお客さまにとって地域で一番の金融機関になること」に貢献することが、自分の役割と思っています。そのためにも、「お客さまのために何ができるか」を徹底して考え行動していきたいです。また長く働き続けて、たとえライフイベントがあっても、高橋支店長が言うようにキャリアを諦めずに、自分らしく成長していきたいと考えています。高橋支店長は、ある意味で私たちのロールモデルだと思いますが、支店長として大切にしていることは何でしょうか。

高橋

自分がこうなってほしいという考えを押し付けないことです。キャリアに正解はなく、一人ひとりが異なるものです。これはライフイベントに対する考え方も同様です。その人のやりがいや人生設計をどうしていきたいかをしっかり傾聴し、それぞれの考え方を否定しない。傾聴する中で、自分が経験してきた内容が参考になりそうなときは、事実に基づいて感情的にならずに話すことを心がけています。みずほには、「なりたい自分」を見つけて一生懸命頑張れば応援してくれる人がたくさんいます。そういった文化・風土があるから、安心して自身のキャリアを切り拓いていって欲しいですね。山岡さんの未来に期待しています。

山岡

ありがとうございます。期待に応えられるよう、着実に成長していきたいと思います。