なぜ、私はみずほ証券を選択したのか。
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私のキャリアはみずほ銀行の営業店での法人RMから始まりました。職業選択に際しては、将来を見据え、複数の選択肢を持ちながら、自分に合った専門性を見つけたいという思いがありました。そのため、幅広い業界との接点があり、業務領域も多岐にわたる企業でのキャリア形成を志向するようになりました。数ある選択肢の中で、〈みずほ〉の穏やかな社風に魅力を感じ、さらに友人が働く姿を見て「自分にも合うかもしれない」と思い、入行を決意しました。中堅・中小企業のRMとして様々な企業を担当したのち、次はプロダクト関連の業務に挑戦したいという希望を上司に伝え、入行5年目の春、みずほ証券への異動が決まりました(当時は出向)。異動先は不動産投資銀行部でした。
みずほ証券に異動してまず感じたのは、多様な人材が活躍していることへの驚きです。グループ内での異動とは言え、銀行とは異なる文化や仕事の進め方に、転職に匹敵するほどの刺激を受けました。特に印象深かったのは、当時黎明期であった「私募REIT」(※)の組成・販売に携わったことです。みずほ証券として初めての取り組みであり、社外対応はもちろん、社内で新商品の承認取得や関係各部との業務フローの構築など、日々忙しく走り続けていた印象があります。銀行で培ったRMとしての経験を活かしつつ、チームの一員として力を発揮し、みずほにおける「私募REIT」という新しい商品のフレームワークを作ることができたと感じています。
※私募REIT:私募の形態(=非上場)で投資口を発行して資金を集め、不動産等の運用を行う不動産ファンド。
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私は日々、何を原動力に、何に挑んでいるのか。
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現在はグローバル投資銀行部門のキャピタルマーケット本部、エクイティキャピタルマーケット(ECM)部に所属しています。ECMは、IPO(※)・公募増資・CB(※)等の資金調達を包括的に支援する役割を担っています。その中で私は、IPOチームのヘッドとして、またメンバーの一員として、関係部署のプロジェクトメンバーとともに、IPOを目指す企業の支援に取り組んでいます。
IPOプロジェクトには、カバレッジ、公開引受部、エクイティシンジケーション部などのプライマリー部署や、機関投資家営業部や全国の営業部店等のセカンダリー部署等多くのみずほメンバーが関与します。発行体の支援だけでなく、株式を購入する投資家へのFD(※)の責任も負っています。マーケットの声を的確に捉えながらマーケティングを推進し、価格を含む案件を組み上げていくこと。発行体と投資家双方の利益の調和点を見出し、ご満足いただけることがこの仕事の大きなやりがいです。
※IPO:新規株式公開。未公開企業が自社の株式を証券取引所に上場させ、不特定多数の投資家が取得し、株式市場で自由に売買できるようになる。
※CB:転換社債型新株予約権付社債。発行会社の株式を決められた価格で購入する権利がついている社債。
※FD:(Fiduciary Duty)顧客本位の業務運営。

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私はどんな瞬間に成長し、達成感を享受するのか。
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現在の部署に異動する前は、エクイティシンジケーション部に所属していました。エクイティシンジケーション部への異動当時は社会人8年目で、3つ目の部署となる大きな転機でした。着任早々、上司から「半年で一通りの業務を回せるようになって当然」という趣旨の言葉を受け、必死に仕事に取り組みました。銀行では非上場企業を担当、証券でも私募案件を担当していたため、初めて株式市場と本格的に向き合うこととなり、新たな挑戦でもありました。
その部署では、社内のカバレッジ・ECM(プライマリー部署)と、セールスやトレーダー(セカンダリー部署)、との間に立ち、発行体と投資家の「結節点」としてバランスを取る役割を担っていました。特に、適正なプライシングを追求するのは難しいながらも面白く、特徴的な業務でした。途中、香港に拠点を置くみずほセキュリティーズアジアでの勤務も含め、計7年間在籍し、キャリアの柱となる経験を積むことができました。知識やスキルの向上だけでなく、多くの尊敬できる人との出会いもあり、大きく成長できた時期だったと実感しています。
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私は将来どう挑み、実現するのか。
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IPO企業を取り巻く環境は、マーケット環境の変化だけでなく、東京証券取引所の市場改革や日本証券業協会の制度改革などにより、絶え間なく変化しています。こうした変化にいち早く適応し、お客さまに最適なご提案を行い、確実にエクセキューションしていきたいと考えています。また、チームヘッドとして試行錯誤を重ねながら、メンバーの成長=自分の成長と捉え、実感できることが、仕事をする上での大きな喜びとなっています。今後も、お客さまからの評価はもちろん、メンバーと「良いディールだったね」と語り合える案件に携われるよう、日々研鑽を重ねていきたいです。
振り返れば、ジョブ公募などを利用した業務の変更はありませんでしたが、その時々の自身の適性や志向を反映した大小の選択を重ねて、今の自分があると感じています。挑戦の連続の中で、おかげさまで多くの知見を蓄積することができました。今後も、着実に経験を積み重ねながら、自身の志向や得意分野を広げ、私ならではの仕事に取り組み続けていきたいと思います。
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