なぜ、私はみずほ証券を選択したのか。
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海外旅行や留学の経験を通じて、リーマンショック直後という時代背景の中で、日本は海外と比べて金融教育の機会が限られていると感じていました。将来自分の子ども世代の生活基盤を考えたとき、金融を学ぶことが大きな糧になると考え、苦手意識のあった分野に正面から挑戦。苦手だからこそ、真摯に向き合うことで自身を成長させ、将来の可能性を広げられると考えました。
数ある企業の中からみずほ証券を選んだのは、面接で出会った方々の誠実な姿勢に共感したからです。自分の素直な想いを伝えたとき、真正面から受け止めてくださり、ここでなら自分らしく長く働けると思いました。入社後、約4年間リテール営業を経験。お客さまに寄り添い、お客さまに喜んでいただく業務にやりがいを感じていましたが、より幅広いフィールドで働きたい、より多くの経験を積みたいと考え、自ら希望しグローバル投資銀行部門に異動しました。それを機にエリア型から全国型に転換。上場している不動産企業のカバレッジとして、お客さまの課題解決に向けた取り組みを進めました。約6年勤務した後、人事部を経て現部署に配属となりました。
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私は日々、何を原動力に、何に挑んでいるのか。
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現在所属する公開引受部では、主にIPO(新規株式公開=株式上場)を目指す企業に対し、上場準備に関するコンサルティングから上場審査対応、株式の引受業務まで、IPOプロセス全般を一貫してサポートしています。流れとしては、まず上場に向けて課題を洗い出し、法令遵守に加え、会計や労務などを含む内部管理体制やガバナンスの整備を中心に、是正・改善に向けたアドバイスを行います。その後、証券審査や証券取引所の審査、ファイナンス期間を経て上場に至りますが、この間早くて3年、場合によっては10年ほどかかることもあります。IPOは企業にとって一度きりの大きなプロジェクト。私たちはそれを成功に導くのがミッションであり、非常に重要な役割を担っています。企業に寄り添い、ともに経営課題に向き合いながら、将来の経済を牽引するリーダーと共に、上場という目標に導いていく。その過程は常に緊張感に満ちていて責任もある一方で、その分大きなやりがいもあります。
業務は社内だけでなく、監査法人や弁護士、証券取引所など多くのプロフェッショナルと連携しながら進めるため、最も大切なのが「信頼関係」です。企業や関係者から信頼を得られて初めて前に進むことができるため、常に誠実に、責任感をもって取り組むことを心がけています。また、企業がIPOという大きな節目を乗り越え、新たな成長のステージに進む過程に立ち会えることや、日々さまざまな課題を共に乗り越えていくこと、こうした経験を通じて自らも成長を重ねることが、この仕事を続けていく原動力になっています。

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私はどんな瞬間に成長し、達成感を享受するのか。
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これまでのキャリアでは、異動のたびに新しい環境で多様なお客さまと向き合い、信頼関係を築くこと、また上司や同僚などと共に協力しながら業務を進めることが、自分自身の成長につながってきたと感じています。異なる部署での経験を通じてさまざまな方々と関わる中で、知識や視野を広げることができ、その積み重ねが今の自身の土台となっています。
私は2019年に出産し、その後育休を取得し職場に復帰しました。ちょうどコロナ禍直後の時期。保育園の休園も続く中で仕事との両立に苦労し、子どもを理由に周囲に迷惑をかけたくないと強く思うあまり、最初はうまく両立できないこともありましたが、上司や同僚の協力を得ながら業務を進める中で、周囲の協力があってこそ働けているのだと気づかされました。保育園のお迎えに遅れた時などに、子どもから「大丈夫だよ、頑張っていることわかっているからね」と受け止めてもらえたことは大きな励みになり、家族からも学びを得ています。さらに直近では、父が急な病に倒れ、実家との往復が続くなど、精神的にも体力的にも厳しい時期を経験しましたが、改めて家族や職場の方々の支援の大きさを実感しています。こうした経験を通じて、これまでの「周囲に迷惑をかけたくない、自身のみで乗り越える」という思いから、物事をより前向きに捉えることができるようになりました。その意識の変化は、私にとって大きな成長の一歩でした。今後も引き続きIPOを目指す企業の成長を支える存在として、また一人の親としても成長を重ね、周囲と支え合いながら挑戦を続けていきたいと考えています。
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私は将来どう挑み、実現するのか。
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これまで私は、所属する部署で培った経験をもとにキャリアを選んできました。現在の公開引受部では、IPO支援という特性上、幅広い知識と視野を求められる業務です。そのため、今は日々の業務を通じてスキルを磨くとともに、将来の選択肢を広げるべくMBA取得を目指して大学院へ通学し、新たな知見を吸収すべく、人的資本管理やファイナンスなど経営全般を学んでいます。実際の業務において、経営者と同じ目線、同じ土俵で語り合うためにも、貴重な学びの場となっています。仕事、子育ての両立に加え学業との両立を実践していくことは大変ではありますが、理解のある職場環境に支えられていることは大きな励みになっています。
今後のキャリアは、あえて明確に決めないこととし、柔軟に考えるようにしています。自分のポリシーとして、「将来の可能性を自分で狭めない」という思いを大切にしているからです。今の仕事に全力で取り組む中で、経験したことをもとに自分のやりたいことができる仕事に巡り合えば、そのときに考えたいと思っています。具体的なキャリア像を定めるよりも、広い視野で柔軟に物事を考え、新たな気づきを得ながら成長していける人材でありたいと考えています。そのためにも、まずは目の前のお客さまや職場の仲間に誠実に向き合い、一つひとつの仕事を着実に積み重ねていきたいと考えています。入社時、苦手と思いつつ自分のためになると思い飛び込んだ業界ですが、振り返れば「経験から学び続けること」が自身を前進させる力になったと感じています。
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