なぜ、私はみずほ証券を選択したのか。
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大学では経済学を専攻し、コーポレートファイナンスを扱うゼミに所属していました。具体的には主にM&A(買収や合併)について学びました。加えて、投資銀行業界で働くOB・OGが数多く在籍していたこともあり、業務内容や仕事の進め方の話を聞くうちに、投資銀行業務に興味を抱くようになりました。世の中にインパクトを与えるダイナミックな仕事と感じたのです。就職活動では投資銀行に絞って金融機関を見ていました。みずほ証券を選んだのは、取り扱い案件数が多く(M&Aアドバイザリー案件数ではトップ)、多種多様なディール経験を積みながら成長できる環境が整っていると感じたためです。外資系の投資銀行も興味を持ちましたが、分業して動く印象がありました。それに比べ、みずほ証券をはじめとする日系投資銀行は、案件の初期からクローズまで携わることができ、確かなやりがいを得られると思いました。みずほ証券は取り扱い案件数の多さに加え、社員の話を通じて、若手でも任せてもらえる、自由に働くことができる環境であることを知り入社を決めました。
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私は日々、何を原動力に、何に挑んでいるのか。
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入社後に配属となったM&Aアドバイザリーの部署では、各種分析や提案資料の作成、企業価値評価、デューディリジェンス(投資対象となる企業や投資先の価値やリスクなどを調査すること)、バリュエーション(企業の利益や資産などの企業価値評価のこと)、契約交渉サポートなど、若手のうちから数多くの業務を任され、高いハードルではありましたが非常にやりがいのある日々を過ごしました。この6年間の経験が現在の私の基礎となっていることは間違いありません。M&Aアドバイザリーを経て、現在は不動産投資銀行部にて、主にインフラアセットや不動産を対象とした私募ファンド(※)の組成に携わっています。いわゆるストラクチャードファイナンス(※)と呼ばれるもので、SPC(※)の設立からストラクチャーの構築、対象アセットの価値やリスクなどの調査、契約書の作成・交渉、資金調達と、1つのファンドに関わるすべての業務をフィナンシャルアドバイザー(FA)として円滑にコントロールすることが求められます。その中で強く感じることは「事業者」目線、そして、弁護士や会計士などの専門家との適切な連携の重要性です。一つの判断がファンドの収益性や案件の成否に直結する場面も多いため、非常に緊張感があり、チャレンジングな業務だと感じています。
- ※私募ファンド……投資家から集めた資金を不動産に投資する不動産投資ファンドのうち、特定又は少数の投資家から資金を募る形態のものをいう。
- ※ストラクチャードファイナンス……仕組み金融とも呼ばれる、企業と投資家とを仲介する高度な金融技術。プロジェクトファイナンスや証券化といったストラクチャー(仕組み)を利用して企業が資金調達を行う手法。
- ※SPC……Special Purpose Company(特別目的会社)の略。企業が不動産など特定の資産を企業内部から切り離し、その特定の資産やプロジェクトのためだけに作られるペーパーカンパニー。
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私はどんな瞬間に成長し、達成感を享受するのか。
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ストラクチャードファイナンスの分野では、一つのSPCを介してすべての取引が完結するため、フィナンシャルアドバイザー(FA)は個々の関係者の役割やつながり、対象アセットの状況、細かな資金の流れに至るまで、ヒト・モノ・カネの動きをすべて把握しなくてはならない立場にあります。会計・税務や法律、ファイナンス等の知識はもちろんのこと、対象アセットや業界の深い理解に基づいて関係者のニーズを満たすことが必要不可欠であり、日々勉強の連続です。近年、金融商品の分野でもESG(環境=Environment、社会=Social、ガバナンス=Governance)投資が注目を集めていますが、アセットにおいても同様に、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー分野等のインフラアセットに熱い視線が注がれており、私募ファンドのビジネスチャンスは広がっています。投資家から資金を募って私募ファンドを組成、これらインフラアセット(発電所)を取得して長期的に運用する又は第三者に売却するという流れになりますが、別の側面から見れば、再生可能エネルギーの普及・拡大に貢献することであり、SDGsの達成に寄与していくことでもあります。現在、太陽光発電や風力発電を対象としたストラクチャードファイナンスを検討しています。検討開始からクロージング(資金決済の完了)まで1~2ヶ月程度といった極めてタイトなスケジュールの案件も多いのですが、限られた時間の中で関係者のニーズを吸い上げ、交渉し、契約書に落とし込んで無事にクロージングを迎えたとき、やり切ったという達成感を得ることができます。
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私は将来どう挑み、実現するのか。
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ストラクチャードファイナンスの案件遂行を通じて感じるのは、「やりたいようにやれる」裁量が大きい業務であるということです。M&Aアドバイザリーはその名が示すように、売却側あるいは買収側のあくまでアドバイザーですが、現在は実質的に主体であり、FAというよりもAM(アセットマネージャー)に近い仕事といえます。当然責任も大きくなりますが、自らの考えで動かすやりがいもあります。私は、M&Aアドバイザリーチーム在籍時も含め、入社以来一貫して不動産やインフラを中心とした業界に携わってきました。コーポレートファイナンスとストラクチャードファイナンスという異なる領域で培った知見を活かし、貪欲に新たな案件創出に尽力するとともに、社内外の多様な関係者から信頼される証券パーソンでありたいと思っています。また中堅社員として、チーム力の底上げも重要な業務と認識しています。風通し良く議論のできる環境づくりや、若手社員の成長につながるサポートは意識的に実施したいと思っています。大事なことはフォローしつつ「まずはやってみる」ように促すこと。若手に仕事を任せることで成長をサポートしていきたいです。また、私自身の目標としては、入社以来一貫して携わってきた、不動産・インフラに関する私募ファンドのスペシャリストを目指しています。
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