なぜ、私はみずほ証券を選択したのか。
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大学時代、日本経済に貢献したいというパブリックマインドを持った友人も多く、そうした周囲の影響から、私も漠然ながら日本のために、日本経済のためになる仕事をしたいと考えるようになりました。金融業界は密接に企業に関わり、企業の成長をサポートする役割を担っているため、日本経済の成長に資することに繋がると思いました。さらに業界研究を進めていく中で、企業にとって最も重要な取り組みの一つであり、将来の成長と企業価値の向上に直結する資金調達に貢献したいと考えるようになりました。それを実践する場として着目したのが投資銀行です。自身の専門性を高められることも魅力的でした。
その中でもみずほ証券を選んだ理由は、「人」です。インターンシップや面接でさまざまな社員と接する中で、居心地の良さを感じ、一緒に働きたいと思いました。それだけでなく、債券ビジネスにおいてトップレベルのシェアを誇る点も大きな決め手となりました。
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私は日々、何を原動力に、何に挑んでいるのか。
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現在は、お客さまのグリーン・ファイナンス(※1)やトランジション・ファイナンス(※2)等、サステナブル・ファイナンス(※3)のストラクチャリング業務を行っています。サステナブル・ファイナンスですから、ファイナンスは当然理解しつつ、サステナビリティについても知見を持たなければいけません。「サステナビリティ」の領域は幅広く、さまざまなテーマに関連した規制やルールも把握する必要があります。さらに、お客さまの課題に向き合うにはお客さまのことも深く知らなければなりません。
証券会社として、私は単に社債の引受けやストラクチャリングを行うだけでなく、発行体と投資家の間に信頼の橋をかける役目を大切にしています。ある発行体は投資家との対話にあまり積極的ではなく、それでも資金調達のニーズは高まっていました。私は、発行体と投資家の対話が不足していることが重要な課題であると考え、発行体にサステナブル・ファイナンスを通じた投資家とのエンゲージメントの必要性を訴え、ファイナンス実務の支援に加えて、投資家との対話機会の創出など様々な取り組みを実施しました。発行体が投資家とのエンゲージメントに積極的になったことで、投資家からの支援が活性化し、継続的な資金調達が実現しています。陰日向になりお客さまの資金調達を支えていくこと、それが私の原動力です。
※1グリーン・ファイナンス……環境課題の解決に貢献する事業やサービスへのファイナンス
※2トランジション・ファイナンス……脱炭素社会実現への「移行」を目指した活動に充当する資金調達
※3サステナブル・ファイナンス……環境問題や社会課題の解決を通じて持続可能な社会を実現するための資金調達

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私はどんな瞬間に成長し、達成感を享受するのか。
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以前在籍したデットシンジケーション部で、非居住者のクロスボーダー円債(日本国外の発行体が、主に日本の投資家向けに円建てで発行する債券)を担当したことがあります。デットシンジケーション部は、債券発行について発行体と投資家の間に立って調整する部署です。クロスボーダー円債は発行体が外国籍です。英語がほとんど話せないのにもかかわらず、発行体は外国人であり、担当する海外のDCM部の担当者も外国人、同僚は英語が堪能、そんな環境に置かれました。コミュニケーションには相当苦労しましたが、円のマーケットでのファイナンス成功に尽力したことで、言葉は多少不自由でも、海外のDCM部も信頼をおいてくれるようになりました。また、ファイナンスを成功させた発行体が、来日して嬉しそうにされているのを見て、大きな充実感を味わいました。
そこまでの過程では挫けそうになることもありましたが、来日した海外のDCM担当者が会議室に私を呼び、「あなたはできる、頑張れ」と励ましてくれ、嬉しくて涙を流すこともありました。当時必死に頑張ることができたのは、国内外のたくさんの同僚たちが支えてくれたおかげですし、一段成長できたと感じています。
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私は将来どう挑み、実現するのか。
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私は入社後、株式や社債等の引受を審査する引受審査部、発行体と投資家の間に立って調整するデットシンジケーション部、DCM部と、当社がNo.1である債券引受ビジネスのさまざまな業務に携わりキャリアを築いてきました。それ以外にも、企画業務や1年間の海外(シンガポール)トレーニーを通じて、視野を広げる機会が持てました。多くの経験を積み、入社当初抱いていた日本企業の資金調達に貢献したいという漠然とした思いは、確固たる強い思いになりました。その一助として現在サステナブル・ファイナンスに取り組んでいます。資金調達において、投資家は企業の脱炭素の取り組みを極めて重要視しています。円滑で有効な資金調達の実現のためには、これまで以上に投資家との対話を深めていく必要がありますし、サステナブル・ファイナンスを切り口に企業は変化していく必要があると思います。
しかし、発行体であるお客さまにとって、サステナブル・ファイナンスは決して万能な手段ではありません。サステナブル・ファイナンスは世界的に急速に広まりましたが、単に「サステナだから」と謳うだけでは、脱炭素実現に向けた問題の根本的な解決にはならないし、真のサステナビリティ実現に必要な長期かつ継続的な資金調達の実現は不可能だと考えています。サステナビリティも含めたさまざまなファイナンスのアイデアを発案し、一方でファイナンス外のエンゲージメントの取り組みも仕掛けながら、高い視座でお客さまの事業戦略や資本戦略により深く関わることで、総合的にお客さまを支援していきたいと思っています。それはお客さまのみならず、日本経済、ひいては日本全体の持続的な成長に寄与するものだと確信しています。
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