why なぜ、私はみずほ証券を
選択したのか。

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大学から大学院時代、数理的アプローチを用いて金融・経済を評価・分析する社会工学を専攻していました。統計学や金融工学、数理ファイナンスを用いたシミュレーションなどによって、現実社会の根本的な枠組みを明らかにしていく、非常に充実した時間でした。そうした日々を過ごしている中で就職活動をスタートさせたわけですが、自分の軸としては「自分が過ごした6年間という短くない時間、その間で得た知見をできるだけ仕事に活かしたい」ということでした。思い浮かんだ業界が金融で、そのなかでも証券業界でした。就職活動の中でバイサイドとセルサイドという言葉を度々耳にしましたが、みずほ証券の採用担当の方が「証券会社(=セルサイド)はプロのお客さま(=バイサイド)に対してサービスを提供する」という表現をされていて、その専門性と使命感溢れる響きに惹かれたからです。決め手になったのは面談をした社員の方が、私と同じような専攻出身で活躍されていて、その熱量の高さに圧倒されたからです。自分の将来の姿として、この人のように働きたいと思い入社を決めました。

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what 私は日々、何を原動力に、
何に挑んでいるのか。

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現在の担当業務は、ストラクチャリング&トレーダーとしてデリバティブ取引(※)やレポ取引(※)などの形態を用いて香港やロンドンの拠点と連携しながら、グローバルに資金調達の場(マーケット)を提供することです。たとえば、資金調達ニーズのあるアジアの顧客がいて、彼らは固有の商品・取引を求めているとします。そのニーズに応えるために我々は様々な手法を用いてオーダーメイドの商品を用意し資金を融通します。証券会社には預金のような資金の元手がありませんから、今度は我々が日本国内や欧州の顧客等から、必要に応じて再度オーダーメイドの商品を用意して資金を融通してもらいます。こうした取引を遂行していく上では、多くのことを考え、見極めていかねばならない要素が詰まっています。グローバルな金利環境やクレジット環境はもちろん、顧客の資金調達/運用ニーズ、オーダーメイド型の商品ゆえの契約書の法的整備やオペレーション手順の構築、また、海外拠点との連携など、挙げればきりがありません。単調さのかけらがまったくなく、決まった正解もない中で、最終的に顧客が求める商品・取引を提供することに、常に難しさを感じるとともに、大きなやりがいを感じています。そのやりがいこそが原動力です。

  • ※デリバティブ取引……広義では株式などの原資産から派生した金融商品の取引を指す。大きく分けて「先物取引」「オプション取引」「スワップ取引」の3つがある。たとえば「スワップ取引」は、予め約束した条件で金利や通貨などのキャッシュフローを交換する取引。
  • ※レポ取引……短期金融市場の中核的取引の一つ。債券などを一定期間後に一定の価格で買い戻す(売り戻す)ことを、予め約束して売買する取引である「現先取引」が債券を担保に現金を貸借するのに対し、レポ取引は現金を担保に債券を貸借する。

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when 私はどんな瞬間に成長し、
達成感を享受するのか。

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私は入社4年目から約3年間香港拠点に駐在員として出向していました。ただこれまで、海外経験もなく、業務経験も浅い当時の私にとっては非常にタフなミッションとなりました。私の役割は日本で携わっていた仕組債(※)の組成などのストラクチャリング業務(※)でしたが、アジア顧客のニーズやマーケットの理解、また現地スタッフとのコミュニケーションなど初めてのことばかりで、非常に厳しく、もがき苦しんでいた日々でした。そのような中での最初の取引はとても感慨深いもので、今でも鮮明に覚えています。金利スワップの一つであるCMS(※)を組み込んだ仕組債だったのですが、みずほ銀行とみずほ証券が協力し、アジア顧客に〈みずほ〉として顧客のニーズにマッチする新商品を準備し、提供することができました。現地セールスからいかに信頼してもらうか、お客さまからどのような商品が求められているのかなど、真剣かつ真摯に考え続け、ひとつのディールをつくる大変さと喜びを本当の意味で学んだ気がします。また、現地スタッフだけではなく、当時の上司や先輩方をはじめ、まわりの駐在員の方々が厳しくも温かく指導してくださり、そのおかげで約3年間の海外勤務を乗り切ることができましたし、大きく成長できました。みずほ証券には、若くして海外勤務をさせてくれるチャンスとそれを全力でサポートしてくれる先輩方がいます。

  • ※仕組債……一般的にデリバティブ(オプションやスワップ)を内包することにより、投資家や発行者のニーズに合わせたキャッシュフローの実現を目指した債券。
  • ※ストラクチャリング業務……金融商品の組成やソリューションの提供を業務。
  • ※CMS……コンスタント・マチュリティ・スワップの略。一般的な金利スワップでは交換する金利の一方が固定金利であるのに対して、CMSは交換する金利の一方が残存期間に関係なく一定の年限(常に同じ満期)のスワップレートを採用する。

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how 私は将来どう挑み、
実現するのか。

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マーケット環境や顧客ニーズなどの業務の前提条件は日々刻々と変化します。その中で自分の考え方や知識のアップデートはもちろん、その瞬間に合った商品を迅速に準備することが求められると思います。たとえばある案件では、お客さまが求める商品形態が私はもちろんみずほ証券としても扱ったことのないタイプのものでした。私はその商品について一から調べ理解していくと同時に、自ら主導して法務、オペレーション、会計、システム等々様々な観点で社内の関係者と話し合い、必要な準備を整え、みずほ証券として初めての商品をお取引いただくことができました。新しいことへの挑戦が結果を生み、自らの成長と達成感を感じることができました。私が担当している業務はみずほ証券にとってまだまだ発展途上の領域です。その最初の土台作りを任されていると理解していますので、今後はこのビジネスを最大限拡大し、しっかりとしたビジネス基盤構築に挑戦していきたいと考えています。近い将来、このビジネスがみずほ証券の強みとして認識され、お客さまから信頼される確固たる体制・基盤を築くことができると信じて、日々の業務に真摯に向き合いたいと思います。

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