why なぜ、私はみずほ証券を
選択したのか。

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大学院では感染症・創薬研究に携わり、特にHIVの研究に取り組みました。そんな私が証券アナリストに興味を持ったのは、学生時代に株式投資を行い、企業価値評価を自分なりのプロセスで考えていたこともあり、それを仕事とすることは何より面白いのではないかと思ったからです。研究者の道も考えましたが、大学院までに蓄積した知識、人とのネットワークを企業分析に大いに活かせるのではないかと考え、最終的に決断しました。アナリストはセクターごとに企業を担当しますが、感染症・創薬研究に携わっていたことから、当初から医薬品・バイオ企業のアナリストを志望。また課題意識として、日本の創薬研究体制に危機意識がありました。日本の創薬研究開発費やそれに関わる研究者の数は、米国に比べて遅れをとっている現状があります。高齢社会が進展する中、こうした課題を解決するため、アナリストという立場から情報を発信することも有効だと考えました。
みずほ証券を選んだのは、医薬品・バイオ領域でトップクラスのアナリストが在籍しており、そのような人のいる環境で学びたいと思ったからです。また、みずほ証券のアナリストレポートは他セクターとのコラボレーション等もあって面白く、魅力を感じました。

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what 私は日々、何を原動力に、
何に挑んでいるのか。

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エクイティ調査部は、企業の財務内容や業績動向の調査・分析を行い、株式投資をサポートする様々な情報をレポート、セミナー等で発信しています。私が担当する医薬品・バイオセクターの中でも、16社について投資判断と目標株価を付与したレポートを執筆しています。証券アナリストの仕事は「調査」「分析」「仮設」「検証」の繰り返しですが、デスクワークばかりではありません。担当企業を訪問してのインタビューや研究所見学、機関投資家の運用担当者に向けたレポート解説、投資セミナーでの講師等多岐にわたります。特に医薬品・バイオセクターは、今後最先端となるような創薬シーズや技術を予測するため、学会への参加や論文分析、研究者とのディスカッション等は、財務分析以上に重要な仕事になります。
証券アナリストは「株価の変動予測」が本来的な役割ですが、医薬品・バイオ業界に属する企業の医薬品開発は10年以上かかると言われる業界であるため、中長期的な予想も重要になります。世界の医薬品・バイオ業界の変化をウォッチしながら精度の高い予想や情報提供によって、医薬品・バイオ業界の「真の担い手」になっていきたいと考えています。

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when 私はどんな瞬間に成長し、
達成感を享受するのか。

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コロナウイルスの感染拡大は、日本のみならず世界に大きな影響を与えました。感染が始まった当初は、どのようなウイルスか判明せず、多くの人が怖れを抱き市民生活も混乱しました。私はもともと大学院で感染症を研究していたこともあり、コロナウイルスの感染拡大期、1年間休むことなくコロナウイルスに関するレポートを発信し続けました。感染状況とその収束、ウイルスそのもの特徴、ワクチンの臨床試験の動向とその有効性等々、日々アップデートし情報発信に取り組みました。個別企業の株価の変動予測に留まらない、コロナウイルスに関する情報提供は、各方面から大きな反響があり、また高い評価もいただきました。
仕事に対する評価が分かりやすいのは、証券アナリストの特色の一つだと思います。証券アナリストの世界にはプロの投資家の評価をまとめて毎年公表するランキングがあり、私は日本株の同セクターにおいて2021年に4位、2022年以降は2位に選出されました。ランキングを押し上げたのは、コロナウイルスに関するレポートへの評価もあったと感じています。ランキングの上昇に伴い、担当企業から経営判断に関わる意見やディスカッションを求められる機会も増えてきました。そこにやりがいも感じますが、日本の医薬品・バイオセクターは米国と比較すればまだまだ発展途上。この速度をさらに加速できるように業界に貢献していきたいと考えています。

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how 私は将来どう挑み、
実現するのか。

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今後、AI技術の進化により、調査・分析の領域等はやがてAIに置き換わる可能性があり、「アナリストの職はAIに代替される」と言う人もいます。しかしアナリストは、企業の調査・分析を行うだけでなく、公開情報の中で情報をつなげ、「エクイティストーリー」を作成することが重要な業務です。すなわち、投資家に向けて、ビジネスモデルや事業戦略、成長シナリオ等を分かりやすく説明すること。これはAIにはできない仕事であり、人の力、アナリストの力が不可欠。また、精度の高い情報を収集・発信するためには人と人との関係、つまりコネクションが重要であり、これもAIにはできません。AIは業務効率化のツールとし、人の力を最大限に発揮することで、より信頼の高いエクイティストーリーを作成できる「優秀なアナリストが育ちやすい環境」が到来すると思っています。
かつて、日本初となる医薬品が次々と登場していた時代がありました。しかし現在は、米国に大きく後れを取っているのが現状です。特に資金、研究の担い手の差は歴然です。私自身はランキング1位をめざしますが、一方で日本の医薬品・バイオ業界が米国に追い付くため、そして「創薬大国の日本」に戻る一助になるため、今後も目の前の仕事に邁進していきたいと思っています。

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