01 Q1 入社後のキャリアを
教えてください。

2016年4月:金融商品部(現:株式派生商品部)にて、ツールの開発やデリバティブのプライシング業務を担当。その後、同部にて指数の株系仕組債フローのトレーディング業務を行う。
2021年6月より現職。

02 Q2 現在の業務内容とやりがいを
教えてください。

米国個別株や指数のデリバティブのトレーディングを行う米国みずほ証券のエクイティデリバティブデスクに所属しています。仕事内容は大きく分けて2つあります。1つは日本のリテール顧客が購入した株系仕組債に内包されるデリバティブ部分のリスクテイクです。成長力やダイナミズムで勝る米国株を用いた仕組債の注目度が年々高まってきており、仕組債の元本ベースで年間数千億の取引が行われています。仕組債ビジネスは最も大きな収益源の一つで、部署内でも非常に重要な位置付けです。もう1つは法人やファンド向けにオプションやデリバティブの提供です。1件当たりの取引規模が大きく、案件によってはGIBや法務部、コンプライアンス部といった様々な関係者と力を合わせて業務に取り組みます。私は仕組債に関連した業務を行っており、主に新規取引に関わる部分を担当しております。業務内容としては、ヘッジやブッキング、東京-米国間の橋渡し、米国オプション情報の提供です。

部署の機能としては東京にいた時と同様ではありますが、赴任前と赴任後の役割は大きく変わりました。赴任前は指数の株系仕組債フローのトレーディング業務を担当していたことから、トレーディング収益の最大化を目標に掲げ、新商品の対応やヘッジ手法の研究と並行してデリバティブ特有の日々変化するリスクに対して適切なヘッジを行い、自身が行った取り組みの結果が数値で把握できることにやりがいを感じていました。赴任後の役割は、数値的な結果だけではなく、上述した東京-米国間の橋渡し、米国オプション情報の提供など幅広い役割を期待されています。部署のメンバーからの信頼を得ながら業務範囲を広げていくこと、重要な米国株仕組債ビジネスの屋台骨を支える役割を果たしていること、そして、最も大きく活発なオプション市場である米国市場にて現地の情報や値動きをリアルタイムで追っていくことにより、オプショントレーダーとしての成長を自身で感じることができることが、現在の仕事の大きなやりがいです。

03 Q3 日頃心がけていることや
仕事のスタイル、
仕事への思いを
教えてください。

日々心掛けていることはどのような方法を取れば「少ない手間と短い時間」で「大きな効果」を得ることが出来るかを考え続けることです。このような考えに至った背景は、入社してから現在に至るまでデリバティブ商品を扱っていることにあると感じます。デリバティブの特徴として、複雑で多種多様の条件があるため、選択肢のパターンが非常に多いことが挙げられます。具体例として日経のオプションを挙げると、権利行使価格、満期、オプション戦略、売買タイミングなど多くの要素を考慮したうえで取引の判断をする必要があります。そのため所有するポートフォリオに適している組み合わせは何か、より良い組み合わせはないか、常に考えることが必要となります。日常の業務においても、より良い効果的な方法はないか、同じ効果でも短時間で効率的に出来る方法はないか、そういったことを常に考えながら仕事をしています。

04 Q4 仕事上で挑戦していること、
今後挑戦したいことを
教えてください。

まずは米国の部署内で期待された役割を発揮しつつ、担当する業務の範囲を更に広げていくことが当面の目標です。東京―米国間でのデリバティブビジネスは本格的に開始してから約1年とまだ発展途上にあり、そのため優先順位や時間軸の問題から、収益性のあるビジネスで取り組めていないものが多く存在します。そういったプロジェクトの立ち上げや、コーポレート関係の案件に挑戦したいと思っています。そのためには円滑なコミュニケーションが可能な英語力はもちろんのこと、東京と米国の制度の違いや特徴をきちんと把握することが重要なので、日々知識を蓄積しながら自分にできることから取り組んでいきたいです。